鳥を観察する時の3つのポイント

身近な鳥にも様々な種類がいます。それぞれの特徴や声などでどんな種類の鳥かを区別することができるようになると、ますますバードウォッチングの奥深さを実感することになるでしょう。
今回は「鳥を観察する時の3つのポイント」についてまとめてみました。

鳥の見つけ方

生きた情報を手に入れる

野鳥を探そうとしたけれど、結局見つけられずに帰ってきてしまった…そんなこともあると思います。特に小型の鳥獣は大型の鳥獣に捕獲されないよう、とかく目立たないところに身を置きがちだからです。
単独で野鳥を捜し歩くのももちろん楽しいものですが、慣れないうちは探鳥会などに参加し、ベテランの人たちの見つけ方を参考にするというのも一つの手です。図鑑やインターネットでは手に入らない、生きた情報を手に入れることができるのは大きなメリットです。

とにかくフィールドに出てみる

とにかく一度でも多くフィールドに出て野鳥を探してみましょう。野鳥を探すコツとして、まずは耳で聞いて鳥の鳴き声のする方に目を向けます。声が聞こえた場所をじっと見つめ、ピョンと揺れ動いたり、水平に動いたりするものがあれば野鳥である可能性が高いので目を凝らしてみましょう。
木の枝、電線、アンテナ、水場などが集まりやすいので、そういった場所は特に念入りに探してみましょう。

鳥の見分け方

特徴で見分ける

野鳥には簡単に見分けられる種と見分けにくい種があります。見た目だけで亜種、雌雄、年齢まで見分けられる種から、見た目での野外識別は不可能な種までと様々です。ですから最初のうちはわかりやすい種を見分けることから慣れていくとよいでしょう。
鳥の見分け方の基本としては、大きさ、形、姿勢を見比べて、種類を絞るという方法があります。嘴、尾羽、翼の形や長さ、幹へのとまり方の違いに注目するとよいでしょう。
また色や模様も種類を見分ける上で重要なポイントとなりますし、他にも動作や飛び方、習性などから種を見分けることが可能です。

環境で見分ける

渡り鳥か留鳥なのか、夏鳥なのか冬鳥なのかなど、季節や地域、生育環境でそこにいる鳥の種類を絞ることができます。探鳥に慣れてくると、いつ、どこに、どんな鳥がいるかを判別することができるようになります。

鳴き声の聞き分け方

サイトを活用してみる

外見の判別が難しい種類でも、鳴き声を聞けば種類を特定することができる場合もあります。声の質、鳴き方、リズムやテンポなどを比較することにより、ある程度聞き分けることができるようになります。
同じ鳥でも鳴き方が変わることがあります。さえずりは主にオスがメスに求愛するときや、縄張りを知らせるための鳴き方です。一般的にメロディーが美しく、春から夏にかけての繁殖期に多く聞くことができます。また地鳴きはオス・メスに関係なく聞くことができますが、単純で地味な鳴き声であることが多いです。
〔バードリサーチ鳴き声図鑑〕(http://www.bird-research.jp/1_shiryo/nakigoe.html)や、サントリーの愛鳥活動 日本の鳥百科(http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/nakigoe.html)などのサイトで野鳥の鳴き声を聞き比べることができるので、活用してみるとよいでしょう。馴染みのある鳴き声を聞くと、ますます野鳥に対する親近感が湧くかもしれません。

アプリを活用してみる

とにかく理屈で覚えることが難しい鳥の鳴き声は、アプリを使って鳴き声を聞き分けるというのも一つの手です。現在の居場所や季節、時間、声のタイプから、可能性のある鳥をリストアップしてくれる上に、その鳥の声を聞くことができるのでおススメです。

まとめ

鳥の種類の見分け方、鳴き声の聞き分け方についてまとめてみました。図鑑だけではわからないことがたくさん実感できるのがバードウォッチングの魅力でもあります。是非五感の全てを使って、野鳥の魅力を楽しんでみてくださいね!

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