バードウォッチングとは

日頃あまり意識していないかもしれませんが、私たちの周りには様々な種類の野鳥がいます。そしてそんな野鳥の姿や鳴き声に知らず知らずのうちに癒されていることもあります。
都会にいる鳥も、スズメやカラスだけではありません。そんな今まで知ることのなかった鳥たちの声に、耳を傾けてみませんか?
「バードウォッチングとは」についてまとめてみました。

バードウォッチングとは何か

バードウォッチングって何をするの?

バードウォッチングという言葉は聞いたことがあるけれど、実際には何をするの?という人も多いかもしれません。
バードウォッチングはその名の通り、自然の中であるがままの状態にある野鳥の姿や声を観察し、鑑賞して楽しむことを言います。日本では野鳥観察、もしくは探鳥などとも呼ばれます。

どんな人が楽しめるの?

バードウォッチングは大人でも子供でも気軽に楽しむことができます。「いつでも、どこでも、誰とでも」楽しむことができるのがバードウォッチングの良さでもあります。
双眼鏡や野鳥図鑑があればより本格的に野鳥鑑賞を楽しむことができます。
日帰りで郊外まで出かける程度のものや、海外にまで出かけるなど、その活動範囲も様々です。

バードウォッチングの歴史

バードウォッチングの歴史

1800年代のイギリスにおいて、ダイサギやダチョウの羽毛を帽子にして楽しむ人と、殺される動物の立場に立つ人との間に対立が起き、1921年には「サギ類や鳥の羽の輸入を抑制する羽毛法」が成立されました。この運動は1889年に設立された英国王立鳥類保護協会RoyalSocietyfortheProtectionofBirds(RSPB)の母体となり、野鳥を捕殺したり飼育したりすることが禁止され、見て楽しむことが推奨されました。

日本におけるバードウォッチング

日本では明治維新後、封建領主により守られていた大型の鳥獣類が乱獲により激減していました。当時野鳥を捕ったり、飼ったり、撃ったり、食べたりするのが社会一般の風潮でした。これに対し野の鳥を自然にあるがままに楽しもうという考えのもと、1934年に中西悟堂によって日本野鳥の会が設立されました。
日本の自然環境は戦後大幅に荒廃し、野鳥の生息地が急速に奪われていきました。そのため野鳥を守るにはその生息地である自然を守るという考え方が発展し、その活動を強化するために日本野鳥の会は財団化され、社会的な役割をより強く担う団体となりました。
日本野鳥の会は発足当初から、中西悟堂が唱えた「野の鳥は野に」という自然本来のままに保護するという主張を一貫して掲げています。

バードウォッチングの楽しみ方

バードウォッチング初心者の楽しみ方

バードウォッチングって何かと装備が必要だったり、朝早く起きて遠くに出かけたりというイメージが先行して、何となくハードルが高くなってしまっている人も少なくないのではないでしょうか。
もちろんバードウォッチングを楽しむうちにどんどん装備を強化したり、行動範囲を広げたりすることも、バードウォッチングの醍醐味ですが、近所を散歩しながらそこにいる野鳥の姿を愛でるのも立派なバードウォッチングです。「鳥を探そう!」と意気込むよりは、鳥だけでなく他の生物や植物も楽しんでみようという気持ちで気軽に始めてみることをおススメします。

色々な楽しみ方

近所の鳥たちだけでは物足りなくなってきた、もしくは色々な種類の鳥たちを観察してみたいという気持ちになったのであれば、双眼鏡やカメラなどの装具を揃えてみることをおススメします。また散策やハイキングも兼ねて郊外の自然に足を伸ばしてみるのもいいでしょう。
その際、野鳥の会や探鳥会などの組織に参加してみることで、新しい情報を得ることもできますし、人間関係をより広げることもできるようになります。

まとめ

バードウォッチングについてまとめてみました。
バードウォッチングは奥が深く、追求すればするほど世界が広がっていくので、趣味にするには最高ですね。歳を重ねても続けることのできるバードウォッチング、是非初めてみてくださいね!

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